樂翠亭美術館の特別展示室「蔵」をお借りして、私なりの「愛」を表現するインスタレーション作品を展示させていただきました。 |
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ポジティブな文字とネガティブな文字、陰陽108の文字を楷書、愛と天地(あめつち)の文字は行書、吊り下げた帯には同じく行書にて大祓祝詞を書き上げ、会場ではコンセプトカードを添えさせていただいています。 |
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「愛の蔵」コンセプトメッセージカード全文 |
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「愛」という言葉の真の意味が、私は未だに理解できていない。私たちが愛を目指して生きているのだとしたら。古事記に記された天地(あめつち)開けし時、私たちの生きるこの世界が、あえて相対的な場として創造されたのだとしたら。おそらくはこの世界の善と悪、陰と陽、その全ての感情、行為、事象には意味があり、それらを体験し理解していかなければ、愛の領域に達することができないのではないかとも思う。 |
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天地開闢以前に一つであったもの。もしかしたらその一つのものこそが愛ではないかと考えてみることもある。偉大な存在が私たちに愛を伝えるために、あえてこの世界を正と負の二つに分けられたのかもしれないと思ったからだ。もしもそうであるならば、自身がこれまでネガティブに否定してきたものも、愛という視点からはどう観えるのかを思考していかねばならないのかとも思う。わたしが真の「愛」の意味を知り得た時にはこの世に留まる必要がないのかもしれないけれど…。 |
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この「蔵」のインスタレーションは、そうした私の思いを表現したもの。書家が通常は書かないような文字もあえて取り入れてみた。つるされた祝詞 大祓詞は、愛を理解する手助けとして日本人が大切にして来た詞だと信じている。 |
2017年1月 高木 雛 |
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