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高木雛ニュース 2017年1月6日〜2月16日 ニュースINDEX 次のニュース 前のニュース
書のパフォーマンス あめつち 書道インスタレーション 愛の蔵
父であり師でもある日本北陸書道院理事長:青柳志郎の親子三代展が樂翠亭美術館にて「新春を寿ぐ 青柳志郎三代展」として開催されました。高木雛はその三代目書家として、掛け軸などの書作品数点の出展、同美術館内「蔵」ギャラリーにてのインスタレーション展示、1月14日には特別開催された庭園での書パフォーマンスを行いました。
あらたま 若 鳳
掛軸:あらたま 額装:若(篆書) 額装:鳳(篆書)
高木雛 書道作品 人として 高木雛 書道作品 遊芸
額装:人として ― 宙との調和 ― 額装:遊芸
樂翠亭 庭園パフォーマンス
樂翠亭美術館 書のパフォーマンス
1月14日には特別企画として美術館庭園において、古事記における「天地(あめつち)」をテーマとしたフラメンコカンテ&ギターと書のコラボレーションによるパフォーマンスを披露させていただきました。
パフォーマンスに先立っては、日本のフラメンコカンテ界の第一人者である石塚隆充さまに、祝詞をフラメンコ調にアレンジした作曲をお願いしていましたが、和洋の壁を越えた難題にも関わらずご快諾を得、素晴らしい曲に仕上げていただいていました。
当日はギター奏者 さまの調べに合わせ石塚隆充さまがその曲を歌い上げる中、天照大神をイメージした高木雛が登場し、「天地」を書すという演出でしたが、年に1度と呼べる豪雪となり、深々と降りつもる雪がさらに演出効果を高めてくれたように感じます。
当日ご来場いただきました皆さまにはご不便をおかけすることになり大変恐縮でしたが、この天からの贈物に感謝し、天照大神を演じさせていただいたお礼・ご報告のため、後日神宮にお参りさせていただきました。
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樂翠亭美術館の特別展示室「蔵」をお借りして、私なりの「愛」を表現するインスタレーション作品を展示させていただきました。
ポジティブな文字とネガティブな文字、陰陽108の文字を楷書、愛と天地(あめつち)の文字は行書、吊り下げた帯には同じく行書にて大祓祝詞を書き上げ、会場ではコンセプトカードを添えさせていただいています。
「愛の蔵」コンセプトメッセージカード全文
「愛」という言葉の真の意味が、私は未だに理解できていない。私たちが愛を目指して生きているのだとしたら。古事記に記された天地(あめつち)開けし時、私たちの生きるこの世界が、あえて相対的な場として創造されたのだとしたら。おそらくはこの世界の善と悪、陰と陽、その全ての感情、行為、事象には意味があり、それらを体験し理解していかなければ、愛の領域に達することができないのではないかとも思う。
天地開闢以前に一つであったもの。もしかしたらその一つのものこそが愛ではないかと考えてみることもある。偉大な存在が私たちに愛を伝えるために、あえてこの世界を正と負の二つに分けられたのかもしれないと思ったからだ。もしもそうであるならば、自身がこれまでネガティブに否定してきたものも、愛という視点からはどう観えるのかを思考していかねばならないのかとも思う。わたしが真の「愛」の意味を知り得た時にはこの世に留まる必要がないのかもしれないけれど…。
この「蔵」のインスタレーションは、そうした私の思いを表現したもの。書家が通常は書かないような文字もあえて取り入れてみた。つるされた祝詞 大祓詞は、愛を理解する手助けとして日本人が大切にして来た詞だと信じている。
2017年1月 高木 雛
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japanese calligrapher / Hina Takagi